恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
空気がとても綺麗で一気に胸の中のムカムカが晴れていく。
佑真に感謝だ。
それでももう少し休憩していたいから、トイレで時間稼いでほしい。
「――ん」
と、そのとき。
目の前に広がった緑が、何かで遮られた。
……え?
それは、ペットボトルのミネラルウォーターで。
「ん!」
いつまでもそれを受け取らないあたしに、もう一度押しつけるように渡されたソレ。
「あ……」
ペットボトルの先を辿ると――