恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
合宿はかなり過酷だ。
きっと今が城山野球部創設以来のピーク。
新チームもかなり期待できる。
だから先生の指導にもかなり熱が入って、来春の選抜大会、そして夏の選手権出場を見据えて本格的にチーム作りに取り組む。
部員もそれを分かっているから、自分の体に鞭を打つように、朝から炎天下の中練習をこなし、夜は遅くまで自主練に励んでいた。
先輩マネが引退してしまったから、あたしとさくらが最上級生。
仕事も率先してこなさなくちゃいけない。
もう、佑真に見惚れている場合じゃない。
管理者がいる合宿所だったから、自炊じゃないのが救いだった。
だけど、夜は山の様な洗濯物と格闘。