恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
当然と言えば当然なんだけど、佑真の胸板……すごく厚くて。
全身がくすぐったくなるような、胸の奥が痺れるような。
改めて、佑真に男を感じてしまった。
なんとなくその余韻に浸りながら、黙々と干して続けていると。
「……言っただろ。俺が女見て鼻の下伸ばしてたら殴ってくれって」
「……え?」
「俺はアレにしか興味がねえ」
そう言って佑真が指さしたモノ。
それは、この裏庭に綺麗に片付けられている野球道具達だった。