恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
3泊の合宿も、今日が最後の夜。
「ふぅ~、やっと終わったね~」
洗濯物を片付け終えた時には、もう10時を回っていた。
「今年もご苦労さん」
「里菜ちゃんも良く頑張ったね。お疲れさま」
洗濯地獄も終わり、マネたちで労をねぎらった。
「あ、お嬢~?」
部屋へ戻ろうとしたあたしへ声を掛けてきたのは、三浦先輩だった。
「お疲れ様でーす」
どこまでも面倒見のいい三浦先輩は、引退したにも関わらず、合宿にくっついてきたのだ。
ノック要員としても活躍したし、先輩っていう感じのしない三浦先輩は、みんなの(特に佑真の)パシリになっていた気もする。