恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
――避けられてる。
ズキンズキンと激しく痛みを増す胸。
「瑠依、もう食べないの?」
さくらが、全く減らないあたしのお皿を心配そうに覗く。
昨夜あたしが部屋に帰った時、さくらは爆睡していたからあたしが泣いてたことも知らない。
「うん…なんか食欲なくて」
「食べないとお昼まで体持たないよ?」
「そう……だね……」
分かっているけど、体が食べ物を受け付けなかった。
午前中は軽く練習した後紅白戦をやって、合宿が終了となった。
昼食後、再びバスに乗り込む。
こんな時に限って、あたしは佑真と通路を挟んで隣になってしまった。