恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
俺の……。
“トスバッティングの専属”って意味に過ぎないことはわかってる。
それでも、嬉しい。
「マネージャーを独占するなぁっ!」
そう言う先輩も城山の怪物には甘いらしい。
「しゃーねーな、佑真がそう言うなら」
1年の部員にトスを頼み、笑いながら去っていった。
「よそ見すんな。ストライクゾーンに入ってねえぞ」
ニヤニヤしていると、佑真が軽くキレていた。
「へへっ、ごめんごめん」
だって胸が弾んじゃうんだもん。
「笑うとこか?怒ってんだぞ」
それでもあたしはずっとニヤケが止まらなかった。