恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
それから2人は少し話をして。
「じゃあ、彼女と仲良くな!」
どこまでも勘違いな元担任からやっと逃れると、佑真はパンフレットを見ながら歩き出した。
その行先は決まってるようだけど……
「文化祭毎年来てるの?」
あたしは卒業以来母校の文化祭なんて行ったことないから疑問だった。
「弟がいんだよ、中一の」
「弟?あっ、そうなんだ」
「父さん仕事だし。あ、ここだ」
【巨大迷路】という看板が掲げられた教室前で佑真が足を止めた。