恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
―――…
「佑真の瑠依ちゃんおつかれー」
トスバッティングを終えたあたしを、さくらが冷やかしながら出迎えた。
「やめてよ、そのキャッチフレーズみたいの」
"佑真の瑠依ちゃん"なんて。
嬉しいような、なんていうか微妙な気持ちでさくらに返す。
あたしは別に佑真のモノじゃないし。
「ねぇねぇ、片想い歴かれこれ何年?気持ち伝えなくっていいわけ?」
さくらが心配してくれるのはありがたい。
だけど
「佑真が付き合ってくれると思う?」
「思わな~い」
「じゃあ聞かないでよー。意地悪ー」
あたしは膨れた。