恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「あー、腹減った。ラーメン食ってかね?」
「うんっ、行く行くっ!」
練習が終わった後、佑真に誘われた。
あたしはカバンを肩にひっかけて後を追う。
「ほらよっ」
佑真がポケットから投げた自転車のステップを空中でキャッチ。
後輪の軸にセットして、あたしの立ち位置を確保。
こんな動作も慣れたもの。
ステップに足をかけて佑真の肩に掴まった。
「じゃ、行くぞ」
「おーっ!」