恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「なんやかんや言って、長年育ててくれた俺の恩師だし」
「なんやかんやって何よ」
あたしはお腹を抱えて笑った。
佑真がそう言うのにも、沢山心当たりがある。
当時の佑真は今よりも負けん気が強くて、言いたいことははっきり言うし、お父さんともよく衝突してたもんね…。
そう考えると、佑真も随分大人になったなぁ…。
あ、でも口が悪くて強引な所は変わってないか。
「よしっ、そこはサードだっ!」
佑真も手を口に当てて、大声を出す。
佑真やエビ君を小さくしたような子たちが、一生懸命にグラウンドを駆けまわっている。