恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「あらら~」
「どうしようかな…」
「明日でいいんじゃない?もう遅いし」
「そうですよ。今日は早く寝ましょうってことですよ!」
里菜ちゃんもさくらの意見に乗る。
「だけど、今夜も少し進めたいんだよね…」
みんなに渡すまで、もうあまり時間もない。
今や時間が惜しくて、授業中に机の下でコッソリ針を進めてくらいだから。
一針でも進めたい気分なのに、学校に置いていくなんて……
「やっぱり取りに行ってくる!さくらと里菜ちゃんは先に帰ってて!」
2人にそう告げ、あたしは校舎へと逆戻りした。