恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
覚悟
翌朝の練習はどうしても出られなかった。
眠れなかったくせに、布団からもなかなか起き上がれなかったんだ。
いつも早起きのあたしを心配したお母さんが、部屋に様子を覗きにきてようやく起きれた。
それでも昨日の今日で、学校への足取りはかなり重い。
1限に間に合わせるのでやっとだった。
「瑠依ー居るかー?」
1限が終わると、あたしのクラスへと佑真が顔をのぞかせた。
うわっ。
なんで佑真?
あたしを見つけた佑真の顔はしかめっ面。
…もしかして、朝練に出なかったことを咎めに来たのかな。