恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

「なーんだ。そんなことだろうと思った。でも誤解誤解って騒げば騒ぐほど周りは面白がって乗せるから、軽く聞き流してるようにすることね」


そうアドバイスしたさくらは、特に怪しんだ様子はなかった。




……そんな噂が出回ってたんだ。


噂の中心人物にはなかなか噂は届かないって聞くけど、その通りだ。


エビ君にも申し訳ない。




「ねぇ…」


あたしは気になったことを思いきって聞いてみた。


「…その噂……佑真の耳にも入ってそう……?」



佑真とは毎日トスバッティグを一緒にしてるけど、何も聞かれたことはない。
< 296 / 486 >

この作品をシェア

pagetop