恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「なーんだ。そんなことだろうと思った。でも誤解誤解って騒げば騒ぐほど周りは面白がって乗せるから、軽く聞き流してるようにすることね」
そうアドバイスしたさくらは、特に怪しんだ様子はなかった。
……そんな噂が出回ってたんだ。
噂の中心人物にはなかなか噂は届かないって聞くけど、その通りだ。
エビ君にも申し訳ない。
「ねぇ…」
あたしは気になったことを思いきって聞いてみた。
「…その噂……佑真の耳にも入ってそう……?」
佑真とは毎日トスバッティグを一緒にしてるけど、何も聞かれたことはない。