恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
即答したくせに、やっぱり不都合を匂わせたエビ君。
「なんかあった!?そこはあたしがちゃんと否定するから!」
咄嗟に浮かんだのは、エビ君に好きな人がいて、その人が誤解しちゃってるとか――
「佑真の球が力み過ぎてる」
「………へ?」
どうして、佑真……?
なんか、あたしの質問とは関係ないような……
「なんだか荒い気もする。表向きにはわからないだろうけど、ずっと佑真の球を見て来た俺にはわかる」
エビ君は真顔で続けた。
「そ、それは困ったね……」
甲子園を目前にして球が荒れるなんて大問題だけど。
「……あの、それと噂と、どういう関係が…?」