恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
今あたしが聞いてるのは、この噂によっての不都合なわけで……。
「どういうって、そりゃ…」
「あ、そうか…」
でもすぐに分かった。
やっぱり噂は佑真の耳にも入っていて、あたしが抜け駆けしたって思ってるんだ。
“親友同盟”組んだくせに、って。
そんな苛立ちが、寸分の狂いを生じさせてるのかもしれない。
「早いとこ誤解解かなきゃまずいかな…」
佑真になら、誤解だと言えばそれで済むと思うし。
やっぱり佑真にも知られちゃってるのか。
……なんか嫌だな。