恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

佑真side


『増田瑠依』


俺にとってどんな存在か。


そう聞かれても一言じゃきっと答えられないだろう。



俺が8歳の時。

ようやく入れてもらえた野球チームで瑠依と出会った。


女の癖に、監督の娘とかいう気に食わない待遇で男の世界に居る瑠依。


始めはそんな理由で話もせずに毛嫌いしていたが、その辺の男よりは根性があるし、話してみると不思議と波長も合った。


なにより、野球への情熱が半端なかった。

女だとなめてかかってた自分が恥ずかしくなるくらいに。
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