恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
女子たちが三つ編みやポニーテール、ふりふりのスカートやワンピースで着飾ってる中。
真っ黒な顔にショートカットという色気もクソもない姿でグラウンドを駆け回る瑠依。
泥だらけになりながらも野球道に一生懸命な彼女を、女や男というくくりじゃなく"同志"と思えるようになっていたんだ。
俺は小学生のころから、本気で甲子園に行きたいと思っていた。
もちろん野球をやってる人間なら憧れるし、誰だって1度は簡単に口にしてみるだろう。
でも俺は本気で目指してた。
野球さえしていれば、腹が減るのも忘れたし。
寝る間も遊ぶ間も惜しんで練習に明け暮れた。
「彼女なんて作らねえで野球に燃えようぜ!」
中学のチームメイトとそう団結したって、、普段の生活に戻ればみんな好きな女がいたり、彼女を作り始めて…。