恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
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「エビがマネージャーとデキてるなんて意外だったな」
俺の耳にある噂が入ってきたのは数日前だった。
「は?なんだよその話」
「佑真知らねえの?みんな騒いでんじゃん」
マネージャーって、田嶋か?それとも1年の……
「オマエの専属とか言われてなかったか?」
「瑠依か!?」
そんなはずない。
本気で甲子園を目指すために恋人なんか作らない。
そういう約束を俺達はしたばかりだ。
「いやいや、アイツは違うだろ」
違うと分かっても、なんだか落ち着かなかった。
だけど、瑠依にもエビにも確かめる勇気がなかった。
……なんでか、わかんねえけど。