恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

密かに瑠依を観察してみても、いつもと変わった様子はない。


変わったといえば、最近ヤケに張り切っていること。


甲子園に行けるのが嬉しくてたまんねえのは分かるけど。


小学生のころからの夢だしな。



……やっぱり。

…噂なんて違うよな。



そう結論付けた俺に、エビのふと誰かを探してるような視線の先を辿れば……


そこにはいつも瑠依がいた。


ことあるごとに、瑠依を追っているエビの姿が目についたんだ。



………へぇ…。

やっぱ2人は……。


心配そうに見守るような眼差しが、2人が実はそういう関係になってるのかもしれないという不安を煽った。
< 316 / 486 >

この作品をシェア

pagetop