恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
片想い
今日も練習中、全体を見渡しがならも視線は佑真で何気なく止まる。
マネージャーとしてはやっぱり失格だけど、こればっかりは乙女の本能だから仕方ない。
佑真は3年の三浦先輩とじゃれあっていた。
三浦先輩は背が高くてヒョロっとした、めちゃくちゃフレンドリーな性格の持ち主。
多くの後輩から慕われている。
ポジションはピッチャー。
つまりはライバルな二人だけど、腹の中で蹴落としあっているわけでもなくて、本当に仲がいいのだ。
佑真も敬語なんてとっくの昔に忘れてる。
「おらおらおらおらっ!」
「痛え!やめろって!」