恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
本当に申し訳なく思ってる。
あたしの勝手な判断のせいで、結局ベストな状態で甲子園に送れなかったこと。
部員ひとりひとりには謝った。
それでも簡単に許してもらえるようなことじゃないって分かってる。
佑真を強行に走らせたのは、あたしのせいだから。
みんなから、佑真を奪ったんだから……。
「瑠依、何か勘違いしてない?」
「勘違い……?」
いつにない真剣なさくらの顔。
「何もなかったような顔なんてしなくていいの。逆だよ?みんな瑠依を心配してるんだよ?」