恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
思い切ってさくらに話した。
佑真は今でも中学校で一人自主練を続けていること。
彼女に説得してもらうように頼んで、バッサリ斬られたこと。
「あたし…チームのこと考えてなかったよね…」
悔しいけど、彼女に言われたことは間違ってない。
甲子園を目指せるのはこの夏が最後。
逃したら、夢は一生叶わない。
それは全部佑真中心の考えだった。
「彼女にあたしの心見透かされた。結局、あたしは佑真のことしか考えてなかったの。瀬戸君やチームのことなんて……
あたしはいつも間違いばっかり……」
いいと思ってしたことが、すべて裏目に出て。
結局あたしは佑真を傷つけてるだけ……