恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

それって……!!


野球部に戻るってことだよね!?


今にも飛びあがりたい気持ちでいっぱいになる。


でもあたしが眠ってると思って語ってくれたなら、このまま目を開けない方がいい。


顔に出ないようになんとか込み上げそうな気持ちを抑えた。




「……瑠依……」


声のトーンが少し低くなる。




なん…だろう。


言葉を待ってても、なかなか言わない。




……なに?

何を言おうとしてるの……?






「やっぱり俺…オマエとは親友になんかなれねえよ……」




…………。




"シンユウニナンカナレナイ"



頭の中が、グワングワン揺れた。


元々真っ暗の視界が、もっと深い闇に落ちていくようだった。
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