恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「あのぅ……」
ここを出るとすぐそこはリビングになっていて、男3人がうどんをすすっていた。
「お、目が覚めたか」
そう言って立ち上がったのは、きっと佑真のお父さん。
同じテーブルには佑真と、弟の巧真くんがいた。
「体は大丈夫?」
「すみません…ご迷惑をおかけしました」
熱があるわけでもなく、一過性のものだったからすっかり気分は戻っていた。
「家には連絡入れといたから」
そう言った佑真が、キッチンで何か作業をして……
持ってきてくれたのはあたしの分の食事だった。