恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「味の保証はないけど」
「お前が言うな!」
お父さんが佑真に拳を落とすマネをする。
「起きたら家の人に迎えに来てもらうことになってるが、良かったら食べて行ってくれ」
「あ、はい…。ありがとうございます」
そう言ってくれたお父さんにペコリとお辞儀して、テーブルに置かれたうどんに目を落とす。
具だくさんの美味しそうなうどん。
いい匂いの湯気が立ち上っていた。
「遠慮しないで、さ、どうぞ?」
そうは言われても、家に上がり込んだだけじゃなくて夕飯までごちそうになるなんて迷惑極まりない。
椅子にもまだ座れずにいると…