恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

でも、誰一人心配そうな顔をしてる人はいない。


佑真なら絶対に大丈夫だって信じてるから。


「お前らもちゃんと援護してくれよ」


佑真は仲間に向かってそう声を掛けた。


自分の力だけで勝とうとしない、仲間にもそうやって協力を求める姿に、また一つ佑真の成長を感じる。


「了解!記念すべきこの夏初めての先発だもんな」


少し冷やかすような言葉は、佑真の先発を喜ぶ精一杯のエール。


「俺は特大ホームラン打ってやるよ!」


「三遊間はぜったい抜けさせねえから任せとけ!」
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