恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
………。
自分に都合よく、一気に夢の世界に行ってしまったのかと思った。
だけど
顔をあげたあたしに映るのは、真剣な佑真の瞳。
……あたしを好き……?
「えええぇっ!?」
なにが……どうなった…?
目の前の佑真を見つめるあたしは、きっと今、ものすごい顔をしているに違いない。
あっ…
親友になれないって………
そういうことだったの……?
「やだっ……」
意味が分かって一人で慌てる。
だから、その……つまり……
ほんとに佑真があたしを……?
信じられなくて、うれしくて
今日は雨なんか降ってないのに、佑真の顔が見えなくなるほど涙があふれてきた。
「……え、…泣くほど迷惑…?」
「ちがっ…それは、そのヤダじゃなくてっ……」