恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
この瞬間を、あたしは何度夢に見て来た…?
きっともう、叶わない。
そんな絶望も挫折も味わって。
佑真は沢山苦しんだ。
でもきっと、佑真は言うんだろうな。
“それも経験”………て。
ダイヤモンドの真ん中で、佑真は人指し指を天に向かって突き上げていた。
夏の強い日差しを浴びて、キラキラ光って見えるダイヤモンド。
あたしには、
それが恋の色に見えた。
――約束、果たしてくれてありがとう…
佑真とあたしの夏は
まだまだ終わらない――
『恋色ダイヤモンド』
*fin*