恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
みんな木陰に座ったり、ベンチに座ったり。
ランチの会話はどこもかしこも試合の愚痴で溢れていた。
「なんであんなのとうちが試合しちゃったかな~」
「マジ無駄試合だった」
「素振りでもしてた方がマシだったな」
こういう言葉ほど、耳が拾うわけで…。
試合が終わってもどよんとした気持ちは継続中。
ああ……しばらくは引きづりそうだな…。
「んな顔して食うなよ。メシがまずくなる」
黙々とご飯を頬張っていた佑真が、あたしの顔を見てため息を吐いた。