恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
そう言われても。


「なんかもう…要らないかも」


食欲なんて全然わかない。


箸を置く。


「親が作ってくれたんだろ。ちゃんと食えよ」


佑真に説教されるのは面白くなかったけど、なんかすごい怖い声だった。


「………はい」


言ってることは最もだし、また箸を手にしてご飯を口へ運んだ。


学食もない高校だから、毎日毎日お母さんはあたしの為にお弁当を作ってくれてる。


今日も日曜日なのに、朝からお弁当を作ってくれた。


…ありがたく食べなくちゃね。

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