恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
―――と。
「こんなとこで弁当食ってるよ~」
また耳障りな声が、公園の中に入ってきた。
さっきの不良野球部員だ。
コンビニで買ったおにぎりをかじりながら、お弁当を広げているあたし達を見て笑う。
「オマエ早瀬っつったっけ?」
すっかり名前を覚えられていた佑真。
さっきのことを根にもっているのか、不良たちは近寄ってくると、佑真のお弁当にケチをつけ始めた。
「なにこのセンスない弁当」
「ご飯の上にウインナーびっしりって」
「どんだけウインナー好きなんだよ」
そしてゲラゲラ笑いだす。