恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
あたしは目を細めて彼らを見据えた。
「佑真、コイツら感じ悪すぎ」
「ほっとけ」
それでも黙々とお弁当を食べ続ける佑真。
頭に来ないの!?
負けず嫌いのあたしは、文句のひとつも言ってやりたくてたまらない。
だけどさっき彼らが言った通り、夏の大会も近いし下手に騒ぎを起こすわけにもいかない。
そもそも野球がらみで他校とは問題を起こすなんて、佑真のプライドが許せないのかもしれない。
……仕方ない。
こういうのは無視するのが一番。
そう思って、またお弁当を食べ始めると――