恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
"親が作ってくれたんだから、ちゃんと食べろ"
そんな優しさを持つ佑真のお弁当をこんなにして!
「どーせアンタ達みたいなのには、親も弁当作ってくれないんでしょーね!」
見るからに不良の成りしてるからって、全然怖くない。
「アンタ達野球やめてくんない!?アンタ達みたいのがグラウンドに立つと神聖な野球が汚されるから!」
ただ感情任せに言いたいことを口走った。
「瑠依!!」
ついに佑真も立ち上がってあたしの腕を引っ張った。
「お前が喧嘩ふっかけてどうする!」
「……っ」
佑真の言葉に、頭が覚める。
……これ以上反論して、さらに誰かに火がついたら…。
そう考えると、悔しいけど冷静になるしかなかった。