恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
目的は、三浦先輩と彩子先輩を2人きりにするためなんだから!
「いいから黙っていうこと聞くの!」
こそっと佑真に耳打ち。
「彩子先輩は大人っぽいからあたしと洋服の趣味も違いそうだし。三浦先輩は彩子先輩の荷物持ちってことで、じゃ、お疲れ様でしたっ!」
佑真の袖を引っ張り、人ごみの交差点の中を足早に進んだ。
振り返ると、三浦先輩たちの姿はもう見えなくなっていた。
やったね!
しめしめ。
三浦先輩頑張れよ~って密かに一人でほくそ笑んでいると
「何考えてんだ、オマエ」
白い目であたしを睨む佑真がいた。