恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「だってさー。せっかくなんだから2人っきりの方が三浦先輩も嬉しいかと思って」
「あとで三浦さんに殺されても知らねーからな……」
「………」
あの時の黒いオーラが一瞬ちらついて、身震いした。
……まぁ…殺されはしないでしょ!
「だってこれはまたとないチャンスだよ?キャプテンが体調を崩したのだって、神様からの思し召しかもしれないじゃん」
……キャプテンには悪いけど。
「あの2人もうだめだって、彩子先輩にその気ねーもん」
「だけどさー、一度は付き合った二人だよ?松ぼっくりに火がつくなんてことも」
「それを言うならやけぼっくい」
「あーそうそう、それそれ!」
「つーか、もう火種すらないだろ?」
そして、ばーか、と最後に付け加えた。