恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「瑠依なんかってなによ!」
「おまえ、家庭科のパジャマ、友達に作ってもらってんだって?」
「なっ……なんでそれを」
ギョっとして口ごもる。
あたしは確かに超がつくほど不器用だ。
中学の時のエプロンだってお母さんが作ったし、今だって、密かに細かな作業は友達にやってもらってる…。
…あっ、エビ君だな!?
同じクラスのエビ君から漏れる確率はかなり高い……。
「うっさい!これは今年のお守り用の材料なの!」
勝ち誇った顔をしている佑真にカチンと来て、あたしはこの材料のネタばらしをしてしまった。