恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
…っていうか!
「えっ!?なんで分かるのよ~」
あたしは慌てて佑真の後を追いかけた。
佑真がいたのは、あたしが次に行こうとしてたコーナー。
「……どんなの作るかバレてるみたいですね」
あたしは苦笑い。
「ソレ持ってればなんとなく想像つくだろ」
カゴに入れられた材料を見ながら、佑真が綿の袋を手の上で転がした。
「……みんなには黙っててよ…」
今年はどんなのを作ろうかと先輩と会議に会議を重ねて決めたのに。
なんか面白くないなーと思いながらそれを奪った。
「…あー、しばらくは徹夜かなぁ……ホントに苦手なんだよね~。今年は何回指に針さすんだろ……」