恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
孤独なエース
夏の大会が開幕した。
まだ梅雨が明けきってない中、降雨の試合もあったけど城山打線は絶好調だった。
ひょっとしたらひょっとするかも!?
密かにそう思い始めたのは、3回戦を終えたころ。
エースで3番を打つ佑真はもちろんのこと、打線もうまくつながり、大量得点を重ね全てコールド勝ち。
守りの方も、3回戦までは佑真が完全に相手チームを封じ込める好投ぶり。
……三浦先輩の出番は4回戦ったうち1回だけ。
完全にリリーフに徹しているけど、腐らないでよく頑張っていると思う。
声を出して、ベンチを盛り上げてる。
佑真の肩も試合を重ねるごとに調子を上げているから、これからもどれくらい出番があるか分からない。
チームにとっては嬉しいことだけど、やっぱりどこか複雑…。