恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

カキーン…ッ!


久々に、グラウンドに快音が響いた。


ライトに抜けるかといういい当たりを、ファーストがギリギリでキャッチ。


ファインプレーだ。



すぐに佑真がファーストのカバーに入るが、


「あっ…!!」


瞬足の2番には敵わずランナーを許してしまった。



でも、抜けなくてよかった……。


いい当たりだっただけに、1塁で済んで良かったとある意味ホッとする。


だけど、まだ油断は出来ない。

盗塁してくる可能性は十分ある。


先制点はどちらにとって絶対にもぎ取りたいもの。


ここは絶対1点を取りに来るはずだ。
< 98 / 486 >

この作品をシェア

pagetop