水のない水槽
謝罪の言葉を一気に発しながら、まどかがその場にヘタリ込む。


「もぅ~そんなトコ、座んないでよ~」


いくら昼間の住宅街といっても、地元の駅には違いなくて。


――遠藤先輩に見られたら、どうしよう。


まどかの手を引っ張りながら、思わず、辺りを見回した。


「あ~も~とにかくマックでも入ろ~よ」


「んで、先輩たち、花火行くって~?」

「そうそう、それなんだけどさぁー」
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