BEAST
はっ、
夢から覚め起き上がったあたしは
荒い息を整えた。
『っはぁ、はぁ…』
額を拭えばそこには大量の冷や汗が出ていた。
『何で…今さら、こんな夢…』
あたしははっと冷たい笑みを浮かべ
リビングに向かう。
冷蔵庫に手をかけ中にある水を飲みほした。
朝からこんな夢みるなんて…
今日はついてないな。
そんな事を思いながらあたしは
学校に行く支度を始めた。
履きなれたローファーを履き今日も
静まり返ってる家に
『行ってきます』
とだけ残しあたしは家を出た。