BEAST



「…あいつには困っちゃうよ」


遥と呼ばれる男は眉を八の字に下げ少し困った笑みを浮かべた。


そう残して車に乗り込んでいった。


…って、あれ?あたしの携帯は?!
返してもらったてないし!


『ちょ、ま、まって!』


あたしは出発寸前の車の窓をバンバン叩いた。



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