BEAST



助手席に座ってた遥さんがあたしの方を振り返った。


「そういえば名前何て言うの?」


『城崎です。』


あたしがそう答えると遥さんがきょとんとした。


「城崎?」


『はい。』


「そっかー、城崎何ちゃん?」


『城崎、美咲です。』


「美咲ちゃんか!」


遥さんが人懐っこい笑顔を向けてきた。



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