BEAST
のそりと起き上がった怜は急にあたしの手をとった。
『ちょ、な、にすんのよ!』
怜はあたしの言葉なんか気にせず掴んだあたしの手を見つめた。
『ちょ、怜ってば!』
少しながら抵抗してみたけどこんな抵抗れいにきくわけなかった。
はぁ...
「お前...」
『え?』
「お前飯食ってんのか」
飯?な、なによ急にこいつ
『た、食べてるよ...』
「そうか...」
怜は少しだけあたしを見つめて部屋から出ていった。
『ちょ、はぁ?なに!なにあれ!遥、なんなのあれ!』