BEAST





その日の夜はいつも以上に眠れなかった。寝ようって心掛けてベットに入ったものの睡魔は一度も襲ってこなかった。



理由はわかってる。



お母さんが久しぶりに帰ってきたから...別に顔を合わせたわけでもないし、声を聞いたわけでもない。



ただいつもは静まり返った部屋に少しだけ物音が響いてた。



だから少しだけ心が虚しくなった。







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