BEAST
もういい!こいつと喋ってても時間の無駄!
あたしは勢いよく立ち上がり扉に手をかけた。
「おい」
怜の言葉に思いっきりふりかえり睨みつけた。
『なによ!』
「座れ」
『は?何様よ!』
「座れ」
こいつ話通じないの!?
「座れ」
『...』
これじゃ埒があかない。
『分かった。座ればいいんでしょ』
あたしは元いた場所に大人しく座った。多分怜の気に障ったかもしれない。怒ってるかもしれない。今になって自分のした事の重大さに気づいた。
ちょ、あたしの馬鹿!何やってんのよ!相手は関東をしめてるBEAST様々の総長様なのよ!やらかしちゃった。あたしやっちゃったなぁー...