BEAST





怜に怒鳴ったはいいけど別にこれといって喋ることはなかったわけであたしは頭をこれでもかってくらいフル回転させて話題を探した。



『あ!そーいえば疑問に思ってた事があるんだけど、どーしてあの車じゃないの?』



「あの車?」



『そう!あの車!あの黒くて光ってる車!』



怜は少し考えたあとに理解ができたのか少し口角をあげた。



「お前、あれに乗りてーのか?」



怜の言葉にあたしは勢いよく頷いた。



「そうか...」



『うん!あれね、すんごい乗り心地がよかったの!』



「あの車は先代がくれたんだ。その代の総長には先代があーして車をくれんだよ」







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