彼は私を狂愛した。
そして返事を打った。
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To: syunn-12go@******
7月6日 22:02
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ごめんね、
私今日用事があって...。
いけないです。
ごめんなさい。
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本当は『また今度話聞かせてね』
って...言いたい。
でも、言っちゃいけないんだ。
私はそう思いながら送信ボタンを押そうとした。
「ナーニシテンノ?」
_____ゾクッ
後ろから声が聞こえた瞬間
一瞬にして背筋が凍った。
ゆっくりと振り向くと
慧兒がいた。
け、いじ...。
「あ...と、友達...!」
「友達?」
慧兒がニコニコしながら私を見る。
だけど...笑顔の先には。
「う、うん!高校の時の友達だよ?」
「...へぇ。そっか」
そう言って慧兒は私の持っていた携帯を奪った。