彼は私を狂愛した。

「あ…うん。ありがとう…」


私がそう言うと後藤くんは袖で涙を拭った後ニコッと私に笑顔を向けた。



そして私はお風呂に入り身体を温めた。


だけどあまりリラックス出来なくてすぐ上がってしまった。


お風呂から出てリビングに戻ると後藤くんの声が聞こえた。


電話かな…?


「…あぁ。わかってる。…で…だから…うん」


誰と話しているんだろう…。


「ん、じゃな」


後藤くんがそう言ったあと電話を切った。


ガチャ


ドアノブを掴み後藤くんの元へ行こうとすると


後藤くんはハッとして携帯を閉じポケットに入れた。
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