彼は私を狂愛した。

「うっ...ヒック...ご、ごめっ」



「なんで謝るの?」



「だって...私...!」



後藤くんは私を強く抱きしめる。



胸がギュッと苦しくなる...。



「...俺が魅音ちゃんを守るから」



「...っ」



そう言って後藤くんは私の頭を撫でてくれた。




「...な、んで...私、後藤くんに迷惑かけてるんだよ...?」



涙で視界がぼやける。




でも後藤くんは『そんなことないよ』と言ってずっと抱きしめていてくれた。




そのまま泣き疲れ私は後藤くんの腕の中でいつの間にか眠っていた。




< 124 / 235 >

この作品をシェア

pagetop